オンライン英会話は低価格で英会話の練習ができるコスパに優れた習いごとです。
一方で、自宅で気軽に受けられる反面、継続できるのか不安になったり、実際に効果はあるのか疑問に思う方もいるでしょう。
そこで今回は、オンライン英会話を約1年半続けてきた私が実感した効果について具体的に語っていきます。
オンライン英会話を一年半継続して実感した効果
私はオンライン英会話スクールのレアジョブを大学生最後の年に1年間、社会人になってからの半年はDMM英会話を半年受講してきました。
わかりやすい効果で言うと、この期間中に「TOEIC800点→895点、英検準一級合格、英検一級一次試験合格」という成果を、机上の勉強をせず(試験直前の過去問対策を除く)に上げることが出来ました。
この結果を得られた理由の1つとして、オンライン英会話が挙げられます。
この期間では様々な方法でオンライン英会話を活用しましたが、そこで感じた具体的な効果について解説していきます。
【オンライン英会話の効果①】英語を話すことに抵抗がなくなり、自信が持てるようになった
まず初めに実感した効果としては、英語を話す行為自体に抵抗がなくなり、英会話をすることに自信が持てるようになったことです。
私はオンライン英会話を受講する前の時点でTOEICは800点程度ありましたが、英語を話すこと自体にまったく自信が持てない状態でした。
具体的には、TOEICの点は平均よりあるのに、大学の授業で指されて英会話をすることが苦痛だったり、街中で急に外国人に道を聞かれた時に動揺してまともに話せないような感じでした。
「机上のみ英語が得意」の典型でして、それが結構コンプレックスでした。
しかし、オンライン英会話を始めることで、徐々に「英語で自分の言いたいことを表現する」「教科書の棒読みではない、自然な感情を伴ったフランクな英会話をする」感覚をつかむことが出来ました。
そして次第に英語を話す自分に違和感がなくなりました。
ここまでくると、授業で英語を話すのも抵抗感はなくなりましたし、街中で外国人に話しかけられても積極的に対応することができるようになりました。
レッスンの受講を始めて半年程度経った頃からは「外国人が困っていそうな場面に遭遇したら、積極的に話しかけて自分の英会話力を試す」ような芸当ができるまでに変われました。
【オンライン英会話の効果②】英語でコミュニケーションをとる楽しさや喜びを実感できた
個人的に一番良かった効果として、英語でコミュニケーションをとる楽しさを実感できたことです。
なぜなら、楽しめる感覚が生まれてからは、オンライン英会話のレッスンや英会話自体が趣味感覚で続けられるようになり、無理なく学習を継続することができるようになったからです。
私がよくレッスンを受講していた先生は、私の些細な成長に対してもフィードバックをくれたり、よくほめてくれたので、自分が少しずつ良い方向に変わっていっていることを感じることが出来ました。
また、学校での形式的な授業と違い、日ごろ友人とたわいもないことを話す感覚で先生と最近の近況について話すことで、リラックスして英語を話すことができ、英会話でもこういう感覚があるんだという発見をすることが出来ました。
毎日のレッスンで「今日はこのことについて話そう」と目的意識をもって取り組めたのもよかったです。これは、通学式のカリキュラム型レッスンや、学校の授業では味わうことのできないものだと感じます。
【オンライン英会話の効果➂】内向的なのに外国人の友人ができた
現実世界の人間関係に関しても、変化がありました。
私はどちらかというと、内向的なタイプで、もともと英語を勉強するのは好きだったものの、内向的で積極的にコミュニケーションをとろうとしないタイプでした。
そのため、大学は国際交流が盛んだったものの、外国人の友達はできませんでした。
先ほどお伝えしたように、英語を話すこと自体はかなり苦手意識があったので当然といえば当然です。
しかし、オンライン英会話を受講することで、同じ趣味(ゲーム)を持つ先生と出会うことが出来、プライベートでも一緒に旅行をするようになったり、チューターが日本に遊びに来た際に観光案内をするようになりました。
この経験を通じて、内向的な人は、ソーシャルな場でいきなり外国人の友達を作ろうとするより、オンライン英会話のようなクローズかつバーチャルな場所で話しが合う外国人友達を見つけて、継続的なやり取りを続けて仲良く話せるような環境を作るのが最適だと実感しました。
【オンライン英会話の効果④】一人で海外旅行に行くのが余裕になった
オンライン英会話という非対面のレッスンで英会話の自信を得ることができたため、その後大学卒業前の長期休みにはフィリピン一人旅をすることが出来ました。
内向的であまり外に出たがらない私にとっては大きな変化でした。
フィリピンの母語であるタガログ語しか通じない人とコミュニケーションがとれない以外は、何不自由なく現地で生活できました。
結果、実際に外国人にも通じる英会話ができるという自信を得ることが出来ました。
その後、社会人になってからの長期休みでは、バリ島にチューターと友人の方と一緒に旅行に行きました。
日本人は私だけでしたが、存分に楽しむことが出来ました。
オンライン英会話をしていなかったら、英語は読めてある程度かけるけど、会話はできず、海外旅行にも行ってハワイという感じだったと思うので、大きな変化でした。
【オンライン英会話の効果⑤】楽しく物事を続けて上達するコツを掴むことができた
オンライン英会話を通じて、楽しく物事を継続するコツをつかむことができたのも大きな収穫でした。
今まで、何かを頑張ろうとするとするときは、どうしても義務感から行うことが多かったからです。
例えば、大学受験では、なんとか志望校合格という大きな目標のために、やりたくない科目も頑張るという気持ちがありました。
しかし、オンライン英会話は、先生と楽しく会話をしつつ、日ごろ指摘された修正点を改善するのを繰り返すことで、楽しみながら上達もできるという好循環に入っていました。
特に自分が日本語でも語りたいテーマについて、同じテーマに興味を持つ先生と議論をすることで、英会話に没頭できる状態を作ることが出来たのが大きかったです。
そして気が付いたら半年・一年・一年半継続し、成長するという結果を残せたのだと思います。
オンライン英会話を通じて伸びた具体的なスキル
上記では、私が感じた具体的な効果について解説しましたが、こちらでは、具体的に英語の各種スキルがどのように伸びたかを簡単に振り返りたいと思います。
あなたの伸ばしたい英語スキルを確認して参考にしてください。
スピーキング力が一番伸びた
当たり前ですが、スピーキング能力が一番伸びました。
今まで英語を読む・聞くばかりしていた人間が、オンライン英会話をきっかけとして、毎日25分程度英語を話すようになったので、今までのインプットした内容をひたすら表現できるように訓練したためです。
スピーキング関係の試験を受けていないので数値化は出来ないのですが、英検準一級の面接はかなりスムーズに話せて合格出来ました。
英検一級の二次試験に関しては、仕事が忙しいという言い訳で対策出来ず僅かな所で落ちてしまいましたが、割とオンライン英会話でちゃんと対策してもらえれば、受かりそうな手ごたえはありました。
ついでに言うと、初めて話す講師の人とも大量に英会話するようになるので、コミュ力にも良い影響があると思います。(率先して話題を振る、相手の関心があるテーマについて質問する、深堀する…)
ライティング能力も飛躍的に伸びた
次に、同じアウトプット分野である「ライティング能力」も伸びました。
具体的には、英検準一級、一級の英作文を作るのが得意になり、筆記試験に合格したことが挙げられます。
今までは、試験で英語のアウトプット(スピーキング・ライティング)が求められていなかったので、とてもおっくうに思っていましたが、オンライン英会話が習慣として定着してからは、英作文もガンガン書けるようになりました。
試験対策の場合、ガンガン書ける状態で、特定のトピックの基礎知識を学び、それをオンライン英会話の先生にスマホで撮って送って添削してもらうと、グングン正しい英文が書けるようになります。
その他、リスニング・リーディング能力も高まった実感がある
リスニング能力に関しても、オンライン英会話は非常に役立ちました。
なぜなら、今まで機会的な試験の音声しか聞いていなかった状態から、先生が発する生の色んな英語を聞くようになったからです。
それが日常化してくると、「英語も生き物」という感覚が身に付きはじめ、それがリスニングに好影響を及ぼしました。
※単純にかなりの英語をオンライン英会話で聞くようになったというのも言えますが。
リーディングも同様で、普段から英語を話し、聞くことで、生き生きとした言語という認識をもって、より楽しく英文を読めるようになりました。
オンライン英会話を一年半継続して辞めた理由
以上で見てきたように、オンライン英会話を始めて多大な恩恵を受けてきた私ですが、現在はオンライン英会話を休会しています。
なぜこんなにおすすめしているのに休会しているかその理由について説明します。
時間の使い方や英語学習の優先順位が変わったから
一番は、社会人になり、日々仕事に使う時間が圧倒的に多い中で、仕事以外の残りの時間をどう使うか考えたときに、今は英会話の時間は必要がないと考えたためです。
英語学習については、ある程度の段階まで行くと、娯楽のように楽しむことができるので、今は自分の好きな題材の英文や動画や音声に触れるだけで十分と考えているからです。
英会話を中断しても、英語に触れてさえいれば、再開したときにすぐ英会話力は戻せますからね。
あとは、仕事の残業があったり、急な予定が入るなどして、レッスンを予約してもその時間に受講できる保証がなくなってしまったからですね。
そういう点では、次オンライン英会話を再開するときは体験レッスンを受けて良かったネイティブキャンプなどの、予約なしで即時レッスン受講ができるスクールをやってみようと思っています。
オンライン英会話の効果があるのか不安な人におすすめの解決策
以上では、私が実際にオンライン英会話を受講して実感した効果について解説してきましたが、それでも効果があるのか不安に思う方に向けて、そのおすすめの解決策について解説していきます。
一定程度英語の基礎を身に着けてから受講するのがベスト
私がオンライン英会話を通じてある程度楽しく成果が出せた要因の一つに、大学受験時代に英語力の基礎を鍛えていたからという点があると考えています。
特に中学生レベルの英文法や、語彙力は、平易な英語が中心になる英会話では必須です。
オンライン英会話と同時並行、もしくはいったん最低限の英語力を身に着けたうえでレッスンを受講するとコスパ良く英会話も身に着けられると感じています。
無料体験を受講して、実感してみる
しかしながら、いつまでも机上の勉強だけしていては、過去の私のように「試験の英語だけできるけど、話せない」というアンバランスな状態になってしまうのも確かです。
解決策としては、オンライン英会話に興味を持った段階で、一度気軽に無料体験を受講し、自分のレベル的にどうなのか、レベルが到達していなくても楽しく受講できるのかをチェックすることをおすすめします。
実際に行動してみて気づく事は多く、その時に得た気づきをもとに今後の学習計画を立てると英会話上達を加速させることができます。
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オンライン英会話の効果が出ないときはどうしたらよいか?
最後に、すでにオンライン英会話を受講しているけど、なかなか英会話が上達している実感がない、効果が出てこないと感じている人に向けて、そんなときとれる解決策について解説します。
レッスン内容を見直す
最初に取り組むこととしては、現在受講しているレッスン内容について改めて見直すことをおすすめします。
具体的には、自分のレベルにあっているのか、自分がやってて楽しいのか、自分が鍛えたい内容になっているかなどについて点検する必要があります。
例えば、英語力がそれほどない状態で無理にフリートークばかりを受講していても、前提となる英会話の知識・レパートリーがないので、いつまでたっても発展的な会話ができません。
その場合は、一度ダイアログなどのロールプレイングで英会話表現のストックを増やし、その型をもとに自分が話したい内容について英文を組み立てるなどの工夫が必要になってきます。
復習の割合を増やす
次に考えたいポイントとしては、復習にかける時間をちゃんととっているかを確認し、不足していればその割合を増やすことが必要です。
オンライン英会話では毎回自分が言いたいけど言えない表現や、誤った英文を発してしまう場面が多々あります。
そして新たに正しい表現や知らなかった表現を学び、記憶した上で、自分でも言えるようになるという一連のプロセスを経て、少しずつ上達していくものなのです。
しかし、こうしたプロセスを飛ばしてレッスンを受けっぱなしにしていると、いつまでも同じ間違いを繰り返してしまいます。
また、新しい表現を覚えて使ってみるということをしないと、本来ちゃんと取り組んでいれば成長出来たチャンスを逃してしまうことにつながるのです。
オンライン英会話のスクールを見直す
オンライン英会話で効果を実感できない人の中には、今受講しているオンライン英会話スクールがあなたに合っていない可能性があります。
オンライン英会話は基本的に外国人講師とのレッスンになるので、相手とコミュニケーションが取れていないと、わからないことをそのまま放置してしまうことになりかねません。
現在のオンライン英会話のレベルについていくのが難しいと感じる人は、日本人講師のレッスンが安価に受けられるワールドトークもおすすめです。
また、私の体験談で言えば、Bizmates(ビズメイツ) は仕事に役立つ本格的なレッスンを受けられるので、ビジネスで通用する英語を身に着けたい人にはぴったりなスクールである一方、楽しくフリートークをして、無理なく英会話経験を積み重ねる私にはレアジョブのほうがあっていました。
よって、一度まだ受けたことがないほかのオンライン英会話スクールの無料体験を受けてみることをおすすめします。
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まとめ ~自分で細かな成長を敏感に感じ取ることも大事~
最後に私が伝えたいことは、自分で細かな成長を敏感に感じ取ることが大事であるということです。
効果を感じれない人がいる一方で、実は効果が少しずつ出ているのに、細かな成長を見つけることができていない人も多いのではと考えています。
私自身、成長の道のりを振り返ると、明確な成果が出るまでには長期間にわたる停滞期も経験していました。ただ、そこで明確な成果が出ないからと言って萎えてしまうと、その後のブレイクスルーには一向に到達することができないのです。
「今までより少しだけど聞き取れることが増えた」とか「英会話としては稚拙だけど、自分の言いたいことは伝えることができた」など、日々のわずかな成長も敏感に感じ取れる感性があれば、効果がすぐに出ないときでも継続してオンライン英会話を受講することができ、その後効果を出すことができるのだと今改めて思っています。
日々の学習を楽しく継続できるように、少しでも自分が成長できた点に目を向けていきましょう。
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